第3回 鹿児島から日本の教育を考える

「小学校での利活用としての、パブリック・リレーションズ教育」

 いま日本に求められるのは、多様性を受け入れ、様々な課題を抱えるグローバル社会を生き抜くことのできる自律的な対話のできる人材の育成ではないでしょうか。かつて日本の新時代を切り拓いた鹿児島。その鹿児島から教育に携わる方々との対話を始めました。収束が見えない新型コロナ、気候変動がもたらす自然災害、AIによる社会変革等、世界はいま多くの変化に直面しています。この「答えのない、未知の時代」を生き抜くために必要となるのが、多様なステークホルダーとの関係構築活動を通じて目標を達成するパブリック・リレーションズのスキルです。自律的に学び、行動し、他者と良好な関係を築き、ともに解決し歩んでいける力のことです。

 昨年、2度開催された「鹿児島から日本の教育を考える」セミナーは、鹿児島県内だけでなく、全国の小中高校、教育委員会、児童養護施設等、多くの教育関係者に参加していただきました。

 第3回目の今回は、パブリックリレーションズ教育の実践例を提示しながら「小学校での利活用としての パブリックリレーションズ教育の可能性」についてみなさんと対話しながら考えます。

 企業におけるパブリックリレーションズ教育の取り組みや、庄子寛之先生による、パブリック・リレーションズ教育の小学生テキストの模擬授業を行い、後半は参加される鹿児島の教育関係者のみなさまと、日本パブリックリレーションズ研究所に関わる先生方が、オンラインで小グループにわかれて、新しい鹿児島の教育について、話し合います。

鹿児島の皆様のご参加をお待ちしております。

日時:

5月14日(土)16時〜18時10分

定員:

鹿児島の教育関係者30名前後

セミナー形式:

オンラインミーティング 参加費 無料

主催:

株式会社日本パブリックリレーションズ研究所

運営協力:

株式会社シンクアップ

プログラム

2時間10分

①小学校での利活用としてのパブリックリレーションズ教育

対談 木野雄介と庄子寛之

②パブリックリレーションズの民間企業での取り組み 15分

井之上喬

井之上喬(いのうえたかし)
日本パブリックリレーションズ研究所所長 /株式会社井之上パブリックリレーションズ 代表取締役会長兼CEO /一般社団法人日本パブリックリレーションズ学会代表理事・会長/京都大学経営管理大学院 特命教授/公共経営博士
1970年の(株)井之上パブリックリレーションズ設立以来、インテルやアップルをはじめとした国内外の企業や政府機関、団体など広範な分野の顧客に対し、危機管理を含む広範なPRコンサルテーション業務を行う。2009年、PRにおける独自理論「自己修正モデル」を確立、PR分野で日本初となる博士号を取得。会社経営の傍ら、国立/私立の大学・大学院で教鞭を執り、日本社会へのPR浸透に心血を注いでいる。

③小学生テキストの模擬授業 50分(20分模擬授業、30分質疑応答)

模擬授業担当 庄子寛之

Hiroyuki Shoji

庄子寛之(しょうじひろゆき)
東京公立小学校 指導教諭。全国休校中の中これからの教育について考えるオンラインイベントを企画し、2000名近くの参加者を集めた。『残業ゼロの仕事のルール(明治図書)』など著書多数。教育新聞には『教師が今すぐ実践できる時短術』を連載し、2019年には女子ラクロスU19日本代表のヘッドコーチを務めるなど、多岐にわたって活躍。専門は道徳で、教えない教育を実践している。

ファシリテーター

Yusuke Kino

木野雄介(きのゆうすけ)
文京学院大学女子中学高等学校講師、(一社)日本パブリックリレーションズ学会理事兼事務局長、㈱日本パブリックリレーションズ研究所アドバイザー他 6年間のスキーインストラクター、2年間の海外勤務を経て、2009年から広尾学園の社会科教諭として10年間勤務。2020年、教師の新しい働き方・生き方を実践するために、同校を退職。現在は、2児の父として主夫をしながら、フリーランス業や教師を複業し、社会と学校現場を往還している。

質問者

深見太一(ふかみたいち)
愛知教育大学非常勤講師。15年間の小学校教員を経て独立。現在クラス会議講師として各地で研修講師を行う。 若手の先生に向けたオンラインカウンセリングやYouTube初任研なども行っている。 著書に「対話でみんながまとまるたいち先生のクラス会議」今回の授業者である庄子先生との共著「子どもがつながる!オンライン学級遊び」がある。

福留 忠洋(ふくどめ ただひろ)
鹿児島市立広木小学校教頭
鹿児島県の小学校に勤務し,前任は屋久島町教育員会の指導主事を務める。前任の屋久島町時代には,SDGsを取り入れた教育課程の具体化やICTを活用した離島ならではの教育環境の創造に尽力。現在は,教頭の立場から,何が生み出せるか知恵を搾る毎日。日々大切にしていることは,「小さく変えて,広げる」。専門は道徳教育,複式指導,ESD教育

山口小百合(やまぐちさゆり)
鹿児島県公立小学校教頭
離島や中山間部小規模校における教育の質の向上を目指して、遠隔・オンラインを用いた授業デザインについて、実践を重ねてきた。 「ゼロから始めるオンライン学習」「今、先生ほど魅力的な仕事はない!」 など執筆分担

栢之間倫太郎(かやのまりんたろう)
新渡戸文化学園 プロジェクトデザイナー  
東京都の公立小学校にて勤務した後、2019年度より現任校に所属。公立校においては、JICA東京による「教師海外研修」でザンビア共和国を訪れ、帰国後にSDGsの視点で小学生が自由にプロジェクトを立ち上げるPBLを実施。学習者が自律的に学び、社会の創り手として行動する場の創出に尽力する。  
現在は、自分も、他者も、社会も幸せにしながら力強く生きていく子供が育つ場を目指し、新渡戸文化学園で教育デザインに注力。総合的な学習の時間をベースとした「プロジェクト科」のチーフデザイナーを務める。企業とのコラボレーションによる、小中学生向けワークショップにも取り組む。趣味はアフリカ探訪。

④ブレイクアウトルームで教育関係者と話し合う 
前半25分 後半25分

各セッションに参加いただいた方々に加えて下記の方々にもブレークアウトルームでの話し合いに入っていただきます。

Shii Kato

加藤志異(かとうしい)
1975 年岐阜県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業 。
古沢たつおとのユニット、絵本作家カピリナとして、「なかなおり」(朝日学生新聞社)をつくる。加藤志異名義の絵本の作に「とりかえちゃん」(絵: 本秀康 文溪堂)、「ぐるぐるぐるぽん」(絵:竹内通雅 文溪堂)、「せかいいちたかいすべりだい」(絵:山崎克己 大日本図書)、「ゆきドラゴン」 (絵:アヤ井アキコ 学研おはなしプーカ) など。早稲田大学ゲスト講師。福島県立美術館 等全国各地でイベント、ワークショップを開催。

木田博(きだ ひろし)
1965年鹿児島県生まれ、鹿児島県立鶴丸高等学校卒、鹿児島大学教育学部卒、鹿児島大学教育学研究科修士課程卒、公立小学校教諭、鹿児島県総合教育センター情報教育研修課係長を経て、鹿児島市教育委員会学校ICT推進センター所長(現職)、文部科学省ICT活用教育アドバイザー企画調整委員、マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)